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archive on the minor

過去帳の類

Captain Beyond / Captain Beyond

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脱退したバンドが、自分の脱退後人気バンドになってしまった場合、どんな気持ちでその後の人生を受け入れるのだろうか。そんな話になった時、まず第一に上がるのはビートルズのメジャーデビュー直前に脱退したピートベストだろう。彼は数年活動した後に芸能界から引退。20年以上経てから少し表舞台に出てきて、ビートルズの思い出話を語ったり、コピーバンドをやってみたり。人生を素直に受け入れた様子。歴史に名を残しただけで満足?

次に思い出されるのが、本アルバムの主人公=ロッドエヴァンス。ディープパープルのオリジナルメンバーでありながら、ハードロック指向に従えず解雇。初期の名作「ハッシュ」は彼の太くて甘い声があったからこそのスマッシュヒットだったろうに。

解雇後、彼に第一の魔の手が忍び寄る。キャプテンビヨンドへの参加である。元々ハードロック指向は嫌だったんじゃないの?って疑いたくなるほどに、ディープパープルの2番煎じ感がプンプン。そもそもディープパープルっぽいバンドで一儲けしようとしたところに、元パープルのエヴァンスを引き入れて知名度アップに一役買わせたのだろう。そこそこ出来は良いので、そこそこ売れたし、今でもこうして話題に上る。問題はその後だ。

本家ディープパープルが活動休止している1980年。エヴァンスは、勝手にディープパープルを名乗り活動を開始する。それもこれも「世が世ならオレはディープパープルで大金持ちになっていた」という思い上がりの結果なのだろう。あの時ハードロック指向に乗っていたら。もっと早い段階で謝っていたら。などなど涙が出なくなるほど後悔したんだろうなぁ。

人生、岐路に立たされた時に「効く」アルバムです。

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こちらは悪い誘いに乗らなかったニックシンパー。ベーシストは冷静な人が多いですね。