archive on the minor

過去帳の類

Review

Friends / Chick Corea

土橋君との思い出。 自分の周りでジャズを聴く人はいなかったので、中学生がようやく背伸びして知り得た情報では、どうやらチックコリアというジャズの人がいて、そのバンドのドラムがスゴイらしい。兄が楽器屋のお兄さんからもらってきたカセットテープの中…

Suspiria / Goblin

どんな映画だったのか忘れてしまった。たぶんC級ホラー映画。同時期のオーメンとかエクソシストのほうは映画の内容を覚えているのに、サスペリアは音楽しか記憶にない。 1970年代の映画はとにかく画面も内容も暗かった。その中で鳴り響くサスペリアのテーマ…

The Coalition of the Willing / Bobby Previte

遅咲き、もしくは未だ咲いていないとすら思える異質な音楽活動に、心打たれる人は少数で、いまだその存在もあまり知られていない希少種ともいえよう。ボビー氏はドラマーと言うよりはコンポーザーであり、野心家であり、挑戦者である。 この人はたしか60才を…

Blixt / Raoul Bjorkenheim, Bill Laswell and Morgan Agren

ビルラズウェルお得意のネタ=世界の友達と一緒に音楽を作ろうシリーズ。ラズウェルに誘われてNYに渡ったBjorlkenheimであったが、疲れ果てて地元ヘルシンキに戻っていた。そこで知り合ったのが北欧仲間のAgren。ザッパ大好きな2人は意気投合。Bjorkenheimが…

Star People / Miles Davis

ジャズロックである。音楽を模索することに疲れ、前線から退却したマイルスがマジ顔で戦いに戻ったのは本作だったのではないか。前作We Wantでは、若いメンバーに押されてまだチト置いてきぼりだったマイルス。本作では無理しちゃってるけど、眼光鋭くメンバ…

Memphis Underground / Herbie Mann

ゆるいぞ。 フルートとビブラフォンの組み合わせ。ノリの良いベースライン。ドラムと一体化したリズムギター。突然切り込んでくるファズギター。おうわっ!脳天が直撃される。 これはたぶん、シンプルな創作料理なのだろう。良い素材を良い塩梅で調理すれば…

Captain Beyond / Captain Beyond

脱退したバンドが、自分の脱退後人気バンドになってしまった場合、どんな気持ちでその後の人生を受け入れるのだろうか。そんな話になった時、まず第一に上がるのはビートルズのメジャーデビュー直前に脱退したピートベストだろう。彼は数年活動した後に芸能…

Oceans of Fantasy / Boney M.

1970年代後半にパンクが出てきたせいでプログレが廃れたと書いてある書物は多く、若い頃は鵜呑みにしていたと思う。そもそもパンクとプログレのファン層は一致しないし、猫も杓子もパンクってほどプログレが流行っていたというのも思い上がりのような気がす…

Magic Hour / Scissor Sisters

GIDとホモセクシュアルが同一視されている現状は当事者達にとって問題ではないのだろうか。個々の性別と性的志向は本質的に異なる事象であるから、体の構造が大別されたところで人間という個体を表現するには大雑把すぎるし、かといってもう1極が認知されて…

Travel Notes / Alon Yavnai

前情報なしで試聴の旅に出ることがiTunesストア開店後可能になって久しい。好みのジャンルで適当に試聴したら、「リスナーはこんな商品も購入しています」なんて関連作品が表示されるから、そこから更に飛んで試聴しての繰り返し。行き詰まったジャンルだと…

No Problem At All / Soh Band

日本の音楽。日本人の視点で音楽を眺めると、影響は西洋に傾くし、西洋の中でも特にイギリスと米国の比率が高すぎる。自分の中でも、仏独伊典等をよく聴くようになっても、洋楽と言えば英米を意識してしまう。じゃあ、日本の音楽って。 日本の独自性をことさ…

Destroyer / Kiss

アートとしても生ける題材=キッス。デビューから10年にわたり素顔を隠し、設定通りのキャラクターを演じ続けた彼らが、最高に頑張っていた頃の傑作。 おそらく元々ミュージシャンとしての技量は持ち合わせていなかったと思われる。その意味では一足早くパン…

Mondo Trio / Jeff Babko

Jeff BabkoとJeff CoffinとJeff BeckバンドのVinnie Colaiutaの3Jeffバンド(無理アリ)。リーダーのJeff Babkoは1972年生まれの鍵盤奏者で、知る人ぞ知る所で弾いていたりする奇才なので、結構知っていたりする人もいたりする。Jeff Coffinも有名どころのサ…

Flight Time / Billy Cobham

基本叩きすぎ。常人が1拍に16回叩くところを、師匠は24〜26回叩くのが普通で、場合によっては29回とか31回とか、それって素数じゃんてな叩きっぷりのよさ(誇大広告)。こんな風に育てたのは誰だ。 1970年代はなにかと忙しかった師匠だったが、しだいに芸風…

Mani Und Seine Freunde / Guru Guru

まぁGerman Funkなんていう言葉があれば、たぶんそれだ。そもそもグダグダなスペースロックバンドであったGuru Guruが、時代にマッチしたファンキー路線を突き進んだとしても、クリスチャンヴァンデは怒るまい。だって猫も杓子もみんなファンキーだったんだ…

Bokoboko / Burnt Friedman

ドイツのリズム怪人Burnt Friedman、2012年の作品。繰り返されるビートに切り込むパーカッション、緻密に計算された変化(へんげ)が心も体も乗せまくる。真似したい、でも真似できない。自分の音楽好きですか?「ハイ大好きです。」って何のためらいもなく…

Koan / Lars Jansson Trio

スウェーデンという国に幻想を抱いている。日本を一回り大きくした国土に1000万の人口。北海道よりも北に位置し、寒かったり白夜だったり。そんな国から発信される良質の音楽。ジャズ、メタル、ポップ。いずれも一級品で個性豊か。 Lars Jansson(ラーシュヤ…

It's Alive / Buckethead

バケットヘッドというギタリストはスゴイんだかスゴくないんだかよくわからないところがスゴイのだと思う。テクニックで語れば飛び技を多く持ち、ルックスで語れば鶏小屋ストーリーも含めてギミック満載、ジャンルは多岐にわたりなんでもござれ、自身のアル…

Jazz / Queen

クイーンの最高傑作はこのアルバムにキマリ。ハードロックかつグラムな雰囲気がプンプンだったクイーンが、真摯に曲を作り上げた。じっくりもったりとした演奏に絡みつくフレディーの声。キャッチーでありながら媚を売らないサウンドはクイーンの底知れぬ実…

Powerslave / Iron Maiden

ニコマクブレインは今も昔も変わらず元気だ。自分の姿が見えなくなるようなドラムセットの奥に座り、フランケンシュタインのような形相でタムを回す。巨体に似合わず繊細で臆病。だからせっかちなドラミングなんだと思う。 そんなニコマクブレイン節が炸裂す…

Tic & Tac / Area

バンドがバンドであるのは、ボーカルを引き立たせるために全身全霊を費やしてくれるメンバーが居てのことで、ボーカルひとりだけとか、長年一緒にやってきたドラマーをデビュー前に解雇したようなユニットはバンドを名乗る資格は全くない。 世の中で音楽と言…

The Grand Wazoo / Frank Zappa

1972年12月リリース。実に感慨深い。iTunes storeで売っているのはリマスター版なので、1曲目がThe Grand Wazoo=タイトル曲になっている。13分20秒に及ぶビッグバンドジャム風サウンド。要(カナメ)はあいつだ、Aynsley Dunbar。絶対的に上手い人間ドラミ…

Long Live Rock'n' Roll Deluxe Edition / Rainbow

Long Live Rock'n'Roll。ロックよ永遠に。1950年代発祥ともいわれるロックンロールだから、もうすでに60年以上経っているし、1978年発売のこのアルバムだってすっかりロッククラシックの仲間入りを果たしている。デジタルの気配すらない。 演奏も録音も現代…